wts9【赤重口】コヤム ヴァレ・デ・コルチャグア
コイン2枚
Emiliana Coyam Valle de Colchagua
生産国:チリ
地方:ヴァレ・セントラル
アぺレーション:ヴァレ・デ・コルチャグア
ワイナリー:エミリアーナ・ヴィンヤーズEmiliana Vineyards
ヴィンテージ:2021
色:赤
ブドウ品種:シラー 37%、カルメネール 36%、カリニャン6%、グルナッシュ5%、カベルネ・ソーヴィニョン5%、ムールヴェードル 4%、プティ・ヴェルド 3%、マルベック 3%、テンプラニーリョ 1%
・ECOCERT(エコサート)フランス国際有機栽培認証機関、認定ブドウ使用
・Demeter (ドイツのバイオダイナミック農法認定機関) 認定ブドウ100%使用
・The Vegan Society(ヴィーガン協会)イギリス国際ヴィーガン認証機関認定ワイン
畑: ロ・モスコソの町の山麓にあるロス・ロブレス(標高245m)
畑の詳細: 南向き(北半球で言う北の解釈)の畑にほとんどは自根の垂直仕立て。元々畝間灌漑をやっていた為、ほとんどの畑は畝が東西に走る。2000 年からドリップ式灌漑に移行し、その後新しく植樹する畑はその土地で最適な畝の方向を探りながら植樹している。
植樹年&密植度: 1992 年と1995 年に2,667 本/ha、1998 年に3,333 本/ha、2000 年に4,166-5,000 本/ha 植樹
収量: 6 トン/ha、39HL/ha
土壌: 畑は沿岸山脈に並行するように位置し、火山性土壌がメインで赤花崗岩、安山岩、玄武岩、流紋岩からなる混合土壌。多くの土壌は崩積土由来で石が多い表土で、そのためブドウの根が深くまで張りやすい。ティングイリリカ川に近いことから、部分的に砂質とシルトの河川堆積物を含む。有機物含有量は3%と低めの粘土質ロームから砂質ローム層。pH は弱酸性(5.8-6.2)。
気候: コルチャグアは地中海性気候。2020 年の冬は前年より雨が多くより寒く、7 月から9 月の降水量は512 ㎜にまで達した。春は爽やかだったが土壌の水分の多さが発芽を遅らせた。2021 年1 月の思いがけない雨も畑の健康状態にはさほど影響を与えず、その後の収穫量は若干多めになった。
収穫: 2021 年3 月8 日 – 4 月30 日の間に手摘みで収穫
醸造所: ロス・ロブレス
ワインメーカー: ノエリア・オルツ
醸造: ワイナリーに運ばれたブドウは、まずコンベアベルト上で葉や痛んだ房を選別されたのちに除梗され、次に振動するベルトコンベアのテーブルに運ばれて一定の大きさの果粒だけがさらに選別される。ブドウは静かに重力の力だけでステンレスタンクに移され、24-26℃で天然酵母によるアルコール発酵を行い、状況に応じてポンプオーバーも行われる。品種により発酵終了後は22-24℃で5 日間醸しが行われ、マセレーションから醸しまでのスキンコンタクトは合計20-25 日となる。その後ワインは樽に移され、自然にマロラクティック発酵が始まり、14 か月熟成され、特別な処理をせず自然に清澄され、目の粗いカートリッジ(3-5 ミクロン)で軽くフィルターをかけて瓶詰される。
熟成: フレンチオーク樽70% (新樽、1 年使用済み、2 年使用済み樽の組み合わせ)、2,000L と5,000L のフードル樽20%、卵型コンクリートタンク10%で14 ヶ月
ティスティング・ノート: 深みのある紅色にラズベリーカラーのリム。香りはアロマティックで複雑味があり、ブラックベリーやプラムなどの黒い果実、青い花、フレッシュなバルサミコの香りに、微かなリコリスとホワイト・ペッパーの香りが感じられる。口に含むとクリーミーでエレガントな舌触り、柔らかなタンニンが感じられ、中程度から長い後味に続く。